胸にしこりを見つけたアラサーOLが乳がん検査を受けてみた体験談

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胸にしこりを見つけたアラサーOLが乳がん検査を受けてみた
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アラサーにして胸にしこりを発見、乳がん検査を受けることになるとは。
少し前のことですが、地元の乳腺科に受診・検査をした記録です。
検査や診察の内容には個人差や医師の見解があるとは思いますが、どこかの誰かの参考になればいいなと思います。

レポート本編の前に簡単にまとめ。

  • 違和感があったらすぐ乳腺科へ行こう
  • 自覚症状ありなら保険が効くし検査してもそんなに高くない
  • 細胞診はくっそ痛い
  • 癌を否定できるだけでもメリット
  • 家でひとりで手持ち無沙汰なときに胸をさわろう

しこり発見とブレストクリニック診察予約


2018年6月、小林麻央さんが乳がんで亡くなってから1年…というような内容を踏まえたコラムを読みながらふと胸をさわっていると
右胸にしこりのようなかたいものを発見。。。
乳頭(乳首)と同じ高さにあって、外側。
丸くて直径1cmくらい?指で少し押すと胸の中で動く。

え?これほんとにしこり?まさかな、え??
確かに指に感触はあるけど信じたくなくて、ひたすら検索したり小林麻央さんの過去のブログを見ること数時間。

↓まさにこんな感じでなにげなく気づいてしまいました…
> 小林麻央『⑦ しこりの発見』
https://ameblo.jp/maokobayashi0721/entry-12199561410.html

いろんな検索結果から、乳がんではなく良性のもののような気はするものの、
小林麻央さんも同様の思い込みから次の検査が遅れてしまい…との記述があったためびびってしまいました。

はやく診察を受けないと、検査しないと、と
「乳がん 診察 検査 クリニック 自治体名」などで検索すると、けっこう近所に乳腺科が存在しました(!)
大きめな総合病院に行かないといけないのかと思っていたけど、クリニックがあってよかった~

翌日、会社の昼休みにそのブレストクリニック(乳腺科)にさっそく診察予約の電話を。
初診で、胸にしこりのようなものを見つけたので診察の予約をしたい、と告げると
「生年月日を昭和からお願いします」
Oh…いやぎりぎり昭和生まれやけども。。そろそろ平成元年生まれでもアラサーになってるよ?
そして電話した週末の土曜昼にあっさり予約できました。
自治体のクーポン利用の検診とは別枠であけてあるから、何週間も待たされることはないのだとか。
不安だったからすぐ行けるのうれしい…

乳腺科での問診表記入

無事に診察予約当日。もちろん右胸のしこりは変わらず存在しています。。
私の受診したクリニックでは、入口が二手に分かれていました(自治体クーポンでの検診の受付と診察の受付)。
自覚症状のある診察目的は保険診療なので保険証を提示。
他のクリニックと同様に問診票を書くのですが、

血縁者に乳がん患者はいるか(私の場合は祖母が該当)
妊娠可能性の有無
最後の月経がいつだったか
月経期間に伴う(痛みやしこりの大きさなどの)増悪等はあるか(私の場合はしこりに気づいて数日で受診してるからわからん…)
自覚症状のある部分を胸のイラスト上に自分で描く

など、 事前に書くことを想定していないとちょっと困るところもありました。
しこり部分の示し方は、最初から書いてある絵の中に
×とか黒丸とか、とにかくだいたいの場所がわかればいいそうなので絵心がなくても大丈夫みたいでした(おそらくクリニックによって違うと思いますが)。

私は「右胸・乳頭の高さ・外側・動くしこり・1cmくらい・痛みはない」ことを書いて提出。

超音波検査(エコー検査)へ

診察の前にエコー(超音波)で検査するらしい。
上半身の服は下着まで全部脱いで前開きの検査着に着替えて(さむいから上着羽織って)、クーポン検診の人たちと同じ待機場所へ。
明らかに自分より10歳~20歳上の女性たちが待つスペースに入っていくのはちょっと緊張した…むしろ「この人その年齢で乳がんなの?」って思われてる気がして。。。

検査室から呼ばれると中には先生?検査技師さん?白衣の女性の方が。
エコーの機械とベッドがある。なにやら薄暗い。
ベッドに横になって、検査着の前を開ける。
縦30cm×横20cmくらい?の低反発っぽい縦長の枕を右の肩甲骨のあたりに差し込まれる。(どうやらちょっと上半身が反ることで見やすくなるっぽい)
人肌くらいのあたたかいジェルが右胸から腋近くまで塗り広げられる。
緊張してるからこの温かさにちょっとほっとした…

いよいよエコー検査スタート。まずは右胸から。
右腕を頭の方向へ上げる(腋を見せる感じ)。
自覚症状のあるしこりの位置を指で示して伝えて、先生は私の体の上方向・腋の近くから順に左右にぬりつぶすようにエコーの機械(プローブ?)を当てていく。
むしろこっちの体はほとんど見てなくて、モニタ上の断面図らしきところに違和感がないか少しずつ戻ったりしながら塗りつぶすように進めていっていた。
上から左右方向の塗りつぶしが終わったら、今度は上下方向の塗りつぶし。
同じ部分を二回見てることになるけど、しっかり見つけようとしてくれてるようで安心できたので良かったです。
右側がすべて終わるとジェルを拭いてくれて、肩の下の枕を入れ替えて今度は左側。

先生がいるモニタ側に自分の頭が向くときだけ画面上の表示を見ることができたのですが
先生が「なにか」を見つけると画像上で2点しるしをつけて距離が算出されてる…おそらくしこりの直径だと思います。
ただそれが、自覚症状のある右胸外側中央だけじゃないところで何度か手を止められていたのでめちゃめちゃびびった。いっぱいあるの、、?
左右とも検査が終わると、新しいおしぼりを渡されて気になるとこは自分で拭いてね・身支度できたらもとの診察の待合に戻ってね~で先生は退出。
超音波検査終了。
この場では特に何も教えてもらえず気になるだけw

エコーの検査結果を見ながら診察を受ける

診察室に入ると、
先生は私の父親より余裕で年上だろうなってくらいのおじいちゃんだったけど
症例をたくさん見てきてるならいいかもなって思えたから気にならなかった。
(たぶん曜日や時間にこだわらなければ女性医師の日もあるっぽい)

結論。

自覚症状のある右胸外側のところを含めて合計3か所のしこりがある。
……ええええええええ。

右胸外側中央(自覚症状のあるところ):直径約9mm、表皮に近いところにあるから気づけたのだろうとのこと。
左胸下側:直径約4mm
左胸内側:直径約5mm

左胸にあるらしきしこりは、どちらも肌表面から触っても気づけないくらい奥のほうらしい。エコーで見つけられるのすごい。
ただ、これらのしこりはただちに乳がん確定というわけではなく、「線維腺腫(せんいせんしゅ)」という乳腺内のカタマリの場合が多いそう。
説明用の紙をもらいました。

線維腺腫

がんではない「良性の腫瘤」だけど「乳がん発がんのリスクになる」……
完全に安心しきれない内容が書かれているものの、基本的には心配はないとのことで(この医師の見解ですが)
ふつうは半年~1年後にまたエコーで見て大きくなっていないか等でさらに検査を進めるか決めるんだとか。
ただ、現時点で安心するためなら、今回の右胸の9mmのものなら細胞診(細胞を注射器でとって検査機関に送って調べてもらう)をしてもいいかもね、と。。。

事前に自分でネット上でいろんな体験談を読んでいて、このさわると動くしこりはおそらく線維腺腫であろうことは予想していました。
でも、あの小林麻央さんのブログでも同様のことを当時の医師から診断され、そのあと8か月経って検査してみたら乳がんが発覚と書かれていたことがどうしても気になってしまって。。
細胞、診てもらうべきなのでは……?

> 「あのとき信じなければ」小林麻央さんも後悔 がんを見落とす医者
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52231

そしてそのまま細胞診をやってもらうことに。
(でもこのあとめちゃめちゃ後悔した)

細胞診、こんなに痛いって聞いてない

処置室に移動して診察してくれた先生による細胞診。
さっき説明されたとおり、注射針で細胞をとるだけだ、という認識だったので
普段の血液検査や予防接種も苦手じゃないしある程度は平気なものだと思っていた、ぜんぜんちがった

そもそも細胞をとるしこりは右胸の外側なのに、右胸の上側(鎖骨側)から針を入れられる・・・!いやいや遠いから!
その時点で軽くパニックになりかけなのに、先生はしこりのところにエコーのプローブをあてながら画面上で探しつつ針を挿していって
「ほらここ、見える?」ってそんな余裕ないねんこっちは!!
いたいいいいいいいい

でも針が刺さってる状態でむやみに動くのも危険すぎるしこわくて画面なんて見てられない、ぐっと目を閉じてはやく細胞とって終わってくれ~~と思ってるのに
今度は針を抜こうとしたらしこりの組織がくっついてくるらしくてなかなか抜けない(涙)
先生も「くっついてくるね~」って半笑いしてる場合じゃないんだよこっちはめっちゃいたいのおおおおおおおお!
横にいるナースさんに涙目で「むりですむりです・・・」って言いながら胸の中を引っ張られつつどうにか針を抜かれて採取終了。

細胞診やりますって言ったのをめちゃめちゃ後悔した。
(いやもちろんもし癌だったらと思うと検査しとくに越したことはないんだけど)
ちなみにこの細胞診での痛みは3日ほど続き、内出血のようなあとが1週間ほど残りました……先生の腕如何や私の体のせいやらわかりませんが。。

乳がん検査(エコー・細胞診)・診察にかかった総額は?

私の診察・乳がん検査にかかった費用

お会計。
自覚症状ありの診察および検査なので健康保険適用で3割負担
私の場合はここまでの内容(初診・超音波検査・細胞診)で合計3,670円でした。
明細を見る限り、細胞診がなければ2,000円ほどだったようです。
私の自治体の場合は、乳がん検査の補助券が送られてくるのが40歳以降なので
もし「ただ不安だから調べたい」と自覚症状なしで自費でエコー検査した場合は7,000円くらいかかるんじゃないかと思うと、アラサーくらいの年齢ならあまり気軽に検査するものでもないのかなと思ってしまいました。
(自費で受ける場合は予約の時点で費用の確認をしたほうがいいと思います)
細胞診の結果は1週間後。土曜日ですがこちらもあっさり予約できちゃいました。

細胞診の結果は?

結果を聞きに。
診察室でお話をするだけ。触診もなしでした。
細胞診の結果は、乳がんではなく先週に言われていた線維腺腫だろうと。
ひとまず安心でした。
そして、また半年後に経過を見ましょう。ということで6ヶ月後の再検査(超音波エコー検査)が決まりました。(エコーは痛くないからもちろん予約w)

このクリニックではウェブ予約をすることもできるらしく、もちろん半年後の予約はとれるけどスマホアプリ上から予約変更もできるとか!
うれしい…さすがに半年先はなにがあるかわからんしなぁ
さらに「もしそれまでの期間に妊娠された場合はご連絡ください」とのこと。
ホルモンの影響で乳腺が張る?発達する?だろうから検査しにくかったり比較が難しくなるのでしょうか。
妊娠したら聞いてみないと(いつになるんだ)

しこりの行方

結果を聞いた際に、気になっていたことを先生に質問してみました。
(先生の発言部分はこの医師の見解によるものです)

私「この線維腺腫がひとまず問題ないことはわかりましたが、これは自然となくなるものなのですか?

先生「なくなりません

私「」

先生「エコーをとればずっと映るし、おばあさんになって全体が石灰化するときまで変わることはありません」

私「じゃあ増えることはあっても減らないんですね…」

先生「ただ、もし大きくなったり痛みが発生したら次の検査の時期に関係なくすぐ受診してください」

少なくとも今あるこのしこり3つとは長い付き合いになっていくらしい…

まとめ

  • 自覚症状がある(= 手触りでしこりに気づく)場合はすぐに乳腺科に受診!
  • 診察の場合は(自費や自治体補助検診よりも)比較的予約が取りやすい
  • 診察&超音波検査&細胞診まで行ったとしても保険適用で3,700円程度
  • 疑わしいサイズや特徴のしこりがある場合、細胞診(生検)に進む場合がある
  • 細胞診はめっちゃ痛い(人による…?)から心構えを
  • 線維腺腫のしこりは自然と消失することはない。石灰化するのみ

検査はすごく不安だけど、万が一ってことを考えると
自覚症状があるなら年齢に関係なく早めに診察を受けるべきだと思います。
(若いほど癌の進行が早い・リンパ腺に近いためリスクが高いというのはじゅうぶん考慮すべき点だと思います)
検査の精度がよくなりすぎて、本来なら見つけなくてよいしこりも見つかってしまう、というような議論もあるようですが
それでも私は今の自分の胸の中がどうなっているのか知ることができてよかったと思っています。

また半年後検査(2018年12月に済み)についても更新予定です。

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